第145章 私と宮本社長の席が隣同士?

福田祐衣は、一晩中まともに眠れなかった。

 意識が混濁する中で、交通事故の光景がフラッシュバックしたかと思えば、いつの間にかあの混乱した瞬間の記憶へとすり替わっている。

 だが今回は違った。夢の中の宮本陽叶は、指を引き抜くことも、冷淡に立ち去ることもしなかった。それどころか、彼女を強く抱きすくめ、強引かつ理不尽にその腕の中に閉じ込めたのだ。

 翌朝、意識を取り戻した福田祐衣は額を押さえ、鏡に映る濃いクマを見て、絶望的に目を閉じた。

 本当に救いようがない。

 あろうことか、宮本陽叶であんないかがわしい妄想をするなんて!

 福田祐衣は本気で心理カウンセラーの予約を入れるべきか悩みつ...

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